Vol.23 25AW 秋を迎える3つのトップス
- kaifuku8
- 10月5日
- 読了時間: 4分
更新日:10月7日
今日未明、東京では思わず毛布を引き寄せるほどの冷たい空気を感じました。けれど昼間になると気温は26℃まで上がり、少し歩けば汗ばむほど。朝夕は22℃前後と涼しいけれど、日中はまだ夏の名残が漂っています。
そんな今の季節は、一日のうちに何度も「暑い」と「涼しい」を行き来する時期。羽織りものが欲しくなる朝、ジャケットを手にする昼、そして夜。
結局のところ、ジャケットの下に何を着るかが、秋の装いを大きく左右しますよね。
DOMELLEが今季提案するのは、安心感ときらめき、その両方を内包した3つのトップス。
体温を預けるベースとして、あるいは気分を変えるアクセントとして、この季節に欠かせない存在です。
DOUBLE LAYERED TOP
二重仕立てのブラウス風カットソー。言葉にすれば簡単ですが、実際に袖を通すと驚きがあります。肌に直接あたる内側は、軽やかで柔らかなコットンジャージーを用いながら、表側はほのかに透けるジョーゼット素材なので、仕立ては布帛のように凛としている。
その差異が、着た瞬間に「ただのカットソーではない」と気付かせてくれるのです。
その異素材が透けないように二重仕立てになっている安心感。朝夕の冷え込みにもしっかり応えながら、昼間の陽気にも軽やかに寄り添う。一見プレーンに見えて、実は日常に溶け込みながらも確かな存在感を放ちます。そこに共感していただけたのかシーズンの立ち上がりから取扱店で完売が相次いでいるんです。
必要に迫られて選ぶのではなく、着て初めて「これが欲しかった」と実感できる。
そんな洋服こそが、DOMELLEが目指す「日常に機能するデザイン」なのかもしれません。
SPANGLE SLEEVELESS TOP
スパンコールを散りばめたニットから、ノースリーブのタイプを展開しました。
ノースリーブのクルーネックはインナーとしても万能で、まさに重ね着の中で生きる存在。ジャケットやカーディガンの下から、ふと覗くきらめきが控えめな華やぎを与えます。
強調ではなく、むしろ隠れている時間が長いからこそ印象に残る光。
編地にはウールをベースにした柔らかな糸を用い、そこにスパンコールを散らすことで、軽やかさの中に温かみと奥行きを与えています。肌に触れる部分はしなやかで、インナーとして着ても快適。季節の変わり目のレイヤードに自然に馴染みます。
シンプルな装いの中に、ちょっとした秘密を仕込むような感覚。このトップスは「着る楽しさ」を静かに思い出させてくれる一枚です。
SPANGLE RIB 2WAY TOP
日中の柔らかな日差しを浴びるときは静かに佇み、夜の灯りに照らされると一気に輝きを増す。同じくスパンコールを散りばめたニットのこのトップスには、昼と夜、ふたつの顔があります。
リブ編み特有の伸縮性が身体に寄り添い、動きに合わせて編地の中のスパンコールが光を拾う。控えめに見えて、角度によっては思いがけない輝きを見せる瞬間があります。
昼間はジャケットの下で落ち着きを纏い、夜になれば袖を抜いて煌めきを引き出す。
プルオーバーとして着ればモードな存在感を放ち、SPANGLE SLEEVELESS TOPと合わせると、その裾のフリルがちょうど覗く設計。
もう一つの着方は、裾からたすき掛けをするように腕を通して、身頃が背中側にまわるようにはおると、ショールのように袖を包むカーディガンにも。気分やシーンによって形を変えられるのもこのアイテムの魅力です。
「ひとつで二つの顔を持つ服」。それは実用的でありながら遊び心もあります。朝から晩までのリズムを自然に映し出すように、このトップスは一日の移ろいを軽やかに受け止めます。
おわりに
重ねる安心感と、光で遊ぶ楽しさ。
安心感ときらめき。ベースとアクセント。実用と装飾。
この3つのトップスは、DOMELLEが常に向き合ってきた「仕立て」と「遊び心」の二つを象徴する存在でもあります。
仕立ての確かさがあるからこそ、シンプルな日常に凛とした輪郭を与えられる。遊び心があるからこそ、控えめな華やぎが印象に残る。その二面性のバランスを探ることが、私たちのものづくりの原点です。





























