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BLOG VOL.5

第5話『 隠れた機能 』

今回は洋服の『機能性』について。


洋服の「機能」と言えば、通気性とか速乾性とかを思い浮かべますが、今回は、DOMELLEの服に私が見つけた「機能」についてお話しします。


私にとっては、小さい頃から髪が短いことがスタンダードだったのですが、20歳を過ぎたあたりから、「幼く見えるから」という理由で髪を切るのを我慢してずっと伸ばしてきました。もちろん、夏場は暑いし、乾かすのにも時間がかかるし、そんなタイミングで大切な人に「短い髪も似合うんじゃない?」と言われたり、「髪を切ろうかな」と気持ちが揺れ動くことは多々ありました。それでも(幼く見られたくはないので)その都度気を取り直して、「あの女優さんみたいに腰まで伸ばすんだ!」という強い気持ちで維持してきました。




そんなある日、DOMELLEのモデルとしても活躍中のサーシャとランチに行った時、彼女がDOMELLEの赤いハイネックのニットを着ているのを見て「何だか素敵だなぁ。私もハイネックのニットを着こなせたらなぁ」と見惚れてしまいました。柔らかい陽の光が差し込むカフェの窓際のテーブルに座ってメニューを眺める彼女は、スッとしていて穏やかで、でもどこか芯の強さを持った女性という感じに見えたんです。 それで、早速私もオフィスにあるハイネックのニットのサンプルを着てみました。ところが何か違う。何となく私のバランスには合わず、一言で言えば「ずんぐりむっくり」でした。 こんな素敵なニットが似合わないのか。 どうしたら着こなせるのかについて考えて浮かんだのが、そうです、髪を切ることだったんです。サーシャも髪が短いですからね。 そうだ髪を切ろう! ショートカットにしたらこのネックの高いニットでもすっきり着こなせるのではないかと思ったわけです。「思い立ったら吉日」というじゃないですか。早速その日の仕事帰りに、今まで大切に伸ばしてきた長い髪をバサっと切っちゃいました。予約なんかを入れて数日経ったらまた気が変わっちゃうかも知れません。 あれだけ大切に伸ばしてきた長い髪を「切ろう!」と思わせたこのニット。 只者じゃありません。 翌日、早速ニットを着て恐る恐る鏡を覗いてみると、いいじゃないですかぁ、あのずんぐりむっくりな人は一体どこに行ってしまったのでしょうか。ここだけの話ですが、今やハイネックのニットは、サーシャより私の方が似合うと思っています。 長い間揺れていた私に、髪を切るという一大決心をさせたDOMELLEのハイネックニット。そんな機能があるなんて、もちろんどこにも記載されていませんが、私がこのニットに見つけた素晴らしい機能の一つです。

自分に合う服を見つけることも楽しいですが、新しい自分になることを服に後押ししてもらうという新たな楽しみ方を発見した気がします。



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